私はオーロラソースが好きではなかった。
理由は冷蔵庫に常に置いてあるケチャップとマヨネーズを混ぜただけの手抜きの物で、味だってなんか甘くて酸っぱくて変…
とにかく私はレア度がノーマルであるソースの掛け合わせが気に入らなかった。背景がグレー。コモン。もっと輝いたらどう?
オーロラソースを初めて認識したのは小学校の家庭科の調理実習だったと思う。
オーロラという輝かしい名前が付いていながら、輝かない内容なのを知った時、正直かなり引いた。
しかもケチャップとマヨネーズ、どっちが好きかと聞かれたら断然ケチャップ派だったので、マヨネーズのことを邪魔者だと感じていた。
そうだな…マヨネーズとケチャップが同時に崖から落ちそうになっていたとしよう。私ならまずケチャップを助けてから、マヨネーズを底に突き落とす。
あり得ない。
こんな混ぜ物が名前を与えられ、”れっきとしたソースです“という顔をしているのが信じられない。
確かサラダにかけるドレッシングとして使用したと思う。味も別に大して美味しくないなと思った。
ところが、その経験を経て10年程経った今、我が家にはオーロラソースブームの波が到来している。
サラダ、トースト、サンドイッチ、主に使っているのはこの辺りだが、おそらく鶏肉とも相性が良いであろう。とにかく万能なのだ。それでもって酸味と甘味が食材の持つ旨さを引き立てる。珈琲にも合う。シンプルでありながら複雑であって複雑過ぎない丁度良い塩梅なのだ。
ガキにはこの複雑さが分かるまい。酸味が良いのだ。
彼と再会したのは丁度ドレッシングを切らせていた頃。背に腹はかえられぬと思い、かなり消極的に調合した。大体1:1だったかな。
混ぜ合わせて野菜にかけ、食べた瞬間「ビッグマックみたいな味がする!」と思った。
コレ、ベーコンエッグトーストに野菜挟んでかけたらほぼビッグマックだろ…って事は珈琲も余裕だな。と思い付いてからは早かった。
もう何にでもかけたい。オーロラソース最高。
フランス語で"aurore"(オロール)は曙、明け方の意。トマトのもたらすオレンジがかったピンク色の曙色にちなみソース・オロールと呼ばれる。(Wikipediaより引用)
名前の由来かっっっっこよ!!!
フランスと日本でのオーロラソースはちょっと内容が違うみたい。
ウィキ読んでたらウスターソースやオイスターソース、醤油、ごま油を加えてカツやフライにも合う様になるって書いてあってテンションドカ上がり。お前‼︎ポテンシャルありすぎだろ‼︎
嬉しい。早く寝ようと思ってたし、何ならすぐ書き終わるだろうと思って書き始めたのに1000字以上書いてて私は自分が怖いよ。
もっと他の近況も書くつもりだったんだが、眠いので終了。
オーロラソースまじで美味いから子供の頃から味覚変わったなぁって思った人に試して欲しい。なんか違って思えるかも。